リラクゼーションマッサージの施術をしていると、寝ちゃうお客さんってよくいます。
施術をするほうとしては寝てくれたほうが楽だったりするのですが、お客様の中には「寝ちゃうともったいない」と言う方もけっこういます。
でも、「マッサージを受けながら寝るのが好き」という方ももちろんいます。
今回は、寝たほうが良いのか、寝ないほうが良いのかを考えてみましょう。
もったいないというのは女性が多い
最初にも書きましたが、「寝ちゃうともったいない派」と「マッサージを受けながら寝るのが好き派」の2つの派閥があるのですが、もったいないというのは断然女性が多いです。
女性はもったいないと思って寝ないように頑張っていたり、ご主人がマッサージを受けながら寝ちゃっていたりすると施術後に「あなた寝ちゃってたわよ。」とちょっと笑いながら言ったりします。
そして寝るのが好きな男性陣は、(それが気持ちいいんじゃん)と思いつつも何も言わない。
そんなご夫婦をよく見かけます。
さて、寝ちゃうともったいないと言いますが、どうもったいないのでしょう?
寝ちゃっていても施術者はきちんと施術をします。
(お、こいつ寝たぞ。しめしめ、じゃあちょっと休憩しようかな)
なんて施術者は見たことも聞いたこともないです(笑)
でも、もったいないと思う人の心理としては、せっかく気持ちよいことを受けているのだから、(寝ちゃっていたらそれが分からないからもったいない)と思うようです。
この考え方は間違ってはいないと思います。
脳科学で、『嫌なことのほうが人は記憶に残しやすく、良いことは忘れやすいので、良いことがあった時にはそれを意識して積極的に感じるようにしたほうが良い』というお話があるそうです。
なので、気持ちよいことを積極的に感じるために寝ないようにするという考え方は間違っていないようです ^^
じゃあ、寝るのが好きな人は損しているの?
いえいえ、そんなことはありません。
寝てしまったほうが良いこともあるんです。
受ける人が眠ってしまうと、身体はより脱力します。
なので、施術をしやすくなります。
より指も筋肉に入っていきやすいですし、身体も動かしやすいです。
また、施術者もリラックスして仕事に集中しやすい環境になるので、より良い施術を受けられるでしょう。
また、受けながら寝るのが好きなのに、無理して起きようとするのはストレスになってしまうかもしれません。
せっかくお金を払って身体によいことを受けるために来たのに、ストレスになったらもったいないです。
なので、寝るのが好きな方にとっては寝てしまったほうが良いということになります。
でも、意識して感じたほうが効果が高いんでしょ?
と、思った方もいますよね。
でも、大丈夫です。寝てしまってもマッサージの効果をきちんと実感する良い方法があるのです。
それは、施術の前と後の自分の身体の状態をよく比べることです。
そのためには、施術前にどこが疲れているのか、コリ過ぎて痛いところはどこか?どのくらい疲れているのか?をきちんと感じてみてください。
そして施術後に、その部分がどう変わったのか?軽くなったのか?痛みが和らいだのか?疲れを感じなくなったりスッキリしたのかを確認するのです。
そうすると、(おぉ!こんなに調子が良くなったぞ!)とマッサージの効果を意識的に実感することになり、気持ちよいことを受けたと記憶に残りやすくなります。
もちろん、受けてみてほとんど変わらない場合は、同じ施術者にまた受けるようなことが無いように、お店の名前と施術者の顔と名前を覚えましょう。
次に来るときには別の誰かを指名して、同じ失敗が無いようにすることも大事です ^^;