どこからが上手な人? その1 絶対条件は基本を押さえているか

以前に良い施術者の条件に付いて、書いたことがあります。
(上手い人ってどんな人?その1)
(上手い人ってどんな人?その2)

あの時は、マッサージなどの施術者は人柄がとても大事だということをお話ししました。
今回は、技術的な面について、上手い人と下手な人の違いについて書いていきたいと思います。

最初に答えを書いてしまいますが、上手な人と下手な人の差は、ある2つのことが出来るかどうかの違いです。
1つめは、基本を押さえているかどうか
2つめは、疲れているところが分かるかどうか

基本_01_J

基本を押さえていることが絶対条件

どんなものでもそうだと思うのですが、まずは基本をちゃんとおさえていることが大事です。
マッサージの基本とはどんなものでしょうか?

よく言われる基本は、次の3つです。

● 腕力ではなくて、体重で押す
● 筋肉に対して垂直に押す
● リズムよく押す

これらが自然に出来るようにならないと、上手な施術はなかなか難しくなります。

 

まず、体重で押すという点ですが、これが出来ない初心者は腕力で押すことになります。
体重でなく腕力で押すと受ける人は痛く感じてしまいます。
また、もっと強くと言われた時に勢いをつけて押すことになります。
そうすると、押された人は殴られたような痛みを感じたり、酷い時には痣になったみたいにしばらく痛みが残ったりします。




強揉みが好きで「もっと強く」とお願いしたら、強くなったのではなく、痛くなったという経験がある人はけっこういるのではないでしょうか?
強く押すというのは痛く押して欲しいのではないのです。
初心者の施術者が「強くおして」と言われると困ってしまって勢いよく押したり、爪を立てるように押して、クレームになったりするのです。

きちんと体重をかけて押す施術が出来ないと『気持ちよく強い施術』をすることは難しいのです。

つぎに、筋肉に対して垂直に押すという点についてです。
筋肉というのは平らではありません。
部位によっても、位置によってもちがいます。
アプローチする筋肉に対して垂直になるように押すことが大切です。

例えば背骨はS字カーブを描くような形をしているので、背中から腰にかけてもやはり湾曲した形をしています。
それに合わせて角度を変えて押すことが大切です。
これは筋肉の形や位置をある程度把握していないと難しいのです。

リズムよく押すという点は、素人の方でも想像しやすいと思います。
変なリズムで押すと、受けている方が違和感を覚えてしまいます。
心地よいリズムで押されれば、よりリラックスできます。

「どこからが上手な人?その2」へつづく




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