前回の話で書きましたが、リラクゼーションのマッサージ店では完全歩合給のお店が多いです。
暇なお店は人間関係も悪いことが多い
完全歩合給のお店の欠点なのですが、仕事がなければ自由にしていられるように思われがちですが、お客様が来なくても、前日のタオルの洗濯やら、部屋の掃除やら、電話予約の受付やらと、かなりいろいろとやらなければいけないことがあります。
最近は受付専門スタッフを雇わないのが普通ですから、お店の売り上げの計算なども施術者がやらされていることが多いです。
そういった業務をしていてもその日の仕事が回ってこなければお給料はゼロです。
さらに、一日を通すと忙しい時間帯があります。
会社側としては少しでもお客様の取りこぼしがないようにと、忙しい時間を基準に少し多めに人を配置します。
でも、忙しい時間帯はいいですが、暇な時間帯はどうでしょう?
多い施術者で少ないお客様を分け合うことになります。
また、たまたま一日中暇だったりすると、多い人員配置で一日中暇ということになり、施術者のイライラは募ります。
施術者は仕事がないと困ってしまいますが、会社側は客が来なければ施術者に対して支払う義務がないので損をしないシステムになっています。
なので、施術者は暇なんだから人を増やさないでよと思っていても、会社は少しでも取りこぼしをしないようにとたくさんの施術者を配置しようとするものです。
仕事をしに来て、雑務はちゃんとしているのにお客様が来ない。拘束時間はすごく長いのに、たいしたお金がもらえない。
そうなると、みんなイライラが募り、人間関係も悪くなるという状況になったりします。
私が最初に勤務した店舗は、初めのころはお客様がたくさん来る忙しいお店だったのでみんな仲良くしていましたが、数年働いたころには近隣に同業店舗が増えてしまったため、仕事がかなり減り、みんな仲が悪くなっていきました。
もっと仕事が欲しいという気持ちと、ギスギスした環境で働きたくないという思いから私は会社にお願いして、ちょうど立ち上がったばかりの新店舗に移動してもらったということがありました。
その新しい店舗も、しばらくするとどう考えても多すぎる人員配置で稼げない店になっていくのですが。。。
仕事というのは何をやっても、なかなか思い通りにいかなかったり、納得いかないことがあるのが普通だと思います。
でも、時間は拘束されているのにお金をもらえない可能性があるなんて、ちょっと酷い状況だなって思いますよね。
みんなの身体と心を癒してくれているマッサージ屋さん達も同様に苦労しているっていうことですね。