マッサージ屋さんがちょっと困ったなと思うことを知っておいて、そういうことをしないようにしましょう。
そうすることで、マッサージ屋さんにより良い仕事をしてもらえます。
あれもこれもと欲張るのはよくない
20分コースのお客様で、「腰が痛いから特に多めにやって!でも、全身やってね。」なんていう人がたまにいます^^;
全身普通にやるなら60分は欲しいというのが施術者の本音です。
20分コースなら、「腰だけ」「首と肩まわり」「足全体」などが妥当なところでしょう。
それを全身やって、さらに腰は特に多めにやるなんて、正直無理な話です。
こういう時、私たちがどうするかというと、「はい」と答えて、全身をさーっとやるというのが常套手段です。
疲れている人に、「20分コースでは全身無理ですよ」なんて言っても、怒られてしまったり、機嫌を悪くされてしまうことが多いからです。
どうしても予算がない。忙しくて短い時間しか取れない。そういうときもあると思います。
でも、それならば最初から「腰が疲れているから、腰をお願いします」と、ピンポイントでお願いしたほうが気持ちよく受けられるでしょう。
マッサージをするほうだって、短い時間でも少しでも疲れがとれるように頑張ろうという気になるものです。
終了してからお願いを増やすのはNG
たいていの施術者は初めのうちに「特に疲れているところはありますか?」といった質問をしてくれます。
この時にきちんと希望を教えてくれる人もいれば、「全身やって」とか「いつも通り」なんてめんどくさそうに答える人もいます。
(疲れているからしゃべりたくないのかな?)
なんて思いながら肩の施術をしていると
「あー、最近肩痛かったんだよ。その辺多めにやってよ」
なんて言われたり。
そういうふうに、あとから希望を出してくるお客様って結構います。
ここまでは普通の話です。
やめたほうが良いのは終了間際や、施術が終了してから、希望を出してくる人です。
たまーにですがいるんです。
マッサージが終了して
「はい、ありがとうございましたー」
とこちらが言うと、
「あと、腕だけやってくれないかな?」
とか
「足の脛(すね)もやってよ」
なんていうお客さんもいます。
正直、時間が過ぎてから言われると、良い気持ちはしません。
仕方なくやってはもらえるでしょうけど、
(ずるい人だな。。。)
って覚えられてしまうのが落ちです。
以前私の指名の常連さんで、そういう人がいました。
最初のころはそうでもなかったのですが、いつの頃からか終わった後に「手のひらもやってよ」と言ってくるようになりました。
そのうち私は言われなくても時間内に手のひらもやるようになりました。
すると今度は終了後に「太ももの前側もやってくれないかな?」と。
もちろん私は次は時間内に腕も太ももの前側もやるようにしました。
そうすることでだんだんと今までやっていた他の部分のマッサージの時間が短くなって、手のひらや太ももの前側に時間が使われるようになります。
お客さんは、他の人よりも得したい、自分だけ良いサービスを受けたいと思ったのかもしれません。
誰だってそういう、ちょっとズルしたいという気持ちになることはあると思います。
でも、そうすることで本当に疲れているところのマッサージの時間が減ってしまうことになる場合もあります。
それと、私を含めほとんどの施術者は次の仕事が詰まっていたりしなければ、好きなお客様には何も言わずにちょっと長めに施術したりすることはよくあります。
良いお客さんは、知らずにちょっと得しているんです。
でも、ズルしようとするお客さんを好きになる人っていませんよね。
施術者に嫌われてしまったら、ちょっと長めに施術してもらえるなんてこと、もうなくなってしまいますよ。